※ご注意。以下はネタバレを含みます。
ジャケット買いです。
鎧兜の奥底に赤い眼光がきらめくジャケットに惹かれてしまい買わざるをえませんでした。
これ原作の小説?ラノベ?まぁどっちでもいいんですが、存在は知ってましたが、買うまでの正直なところとしては、指輪物語からはじまる正統的な今までのファンタジーにおいて、「ゴブリン」はモンスターとしては最下層的な存在であり(と私は認識している)、それの討伐者が主人公というところで、スケールが小さいのかなんなのか、ドラゴンスレイヤーとまではいかないまでも、もう少し強くて魅力的な敵を屠る存在でもいいんじゃないのかとかと思っていたんですわ。そんなこともあり、小説はスルーしていましたがマンガになった表紙カバーを見て買うことにしたわけですけれども。
私は侮ってました。と言うか食わず嫌いと言うか、正直ごめんなさい。
読み進むにつれて、これを今まで読まなかった見なかったことを猛烈に悔やみました。
さて、内容はと言うと、ゴブリンと戦争ですよ。大挙して襲ってくるゴブリン相手に戦うわけですよ。
ロードと呼ばれるまでに成長した老獪なゴブリンロードが率いる「ゴブリン軍」。
それに対抗するのは百戦錬磨な冒険者たち。その冒険者の中に主人公である「ゴブリンスレイヤー」ことオルクボルグがみんなと協力して戦っていくのです。その冒険者達には慣れ親しんだ戦士がいたり獣人がいたり魔法使いがいたりと、正統派ファンタジーの職業を持つキャラクターが次々と登場し、活躍しています。
何故ゴブリン(小鬼)なのか。小鬼ではなく悪鬼。
人間の弱みに徹底的につけこんでくる絶対悪として表現されています。女性を板に貼り付けて肉の盾にして攻撃を躊躇させたり、嘘泣きして容赦されたすきに返り討ちにするなど、卑劣そのもの、唾棄すべき存在、人間が根源的に嫌う存在として余すことなくゴブリンが描かれています。
そう、これは「単なるダークファンタジー」ではなく「ダークリアルファンタジー」なのだと理解ました。
今の自分らがすぐそこにゴブリンがいる世界にいた時に起こりうるだろうリアルな状況がそこにはありました。ありがちなヒーローものではなく、リアルな冒険者としての戦い、葛藤、生き様がここにはありました。
いやホント3巻から読んじゃって後悔しきりです。
一番盛り上がってるところを読んじゃったものですから。言うなれば映画で言えば後半30分の「盛り上がってきた!」ところから読んじゃったわけですよ。こりゃ逆に1巻2巻を読むのがツラいなーというのが今の感想です。ポチりましたけどね!w
3巻で終わってしまうのかと思ったらそうじゃなくて、小説版の1巻分がコミック3巻分なんですねーということで、コミック版4巻がスゴく楽しみでなりません。