※以下ネタバレを含みます
待望の2巻です。発売日に購入して速攻読んだんですが、年末ですからね、ゆっくり書く時間がありませんで、三が日になってしまいました(;´Д`)
主人公である老忍者こと沢村甚三郎は、実在していたとされる人物であり、最後の忍者とされ、その彼の物語の第二巻。
折しも幕末にて黒船来航した時分、彼は幕府よりペリーの暗殺の命を受ける。
そこから彼が役目を果たすべく黒船に潜入するのだが、そこには「舶来の強敵」やら「吉田松陰」が現れ、一筋縄ではとても行かない状況にあるところまでが第1巻で、その続きがこの第2巻なわけですが。
正直、展開が早すぎるというかびっくりの連続でした。
そして、老忍者の沢村甚三郎の一挙手一投足、一言一言に重みがあります。
「なぜずっと忍びを続けているんですか?」
という問いに対して甚三郎は
「忍んでいる俺が俺なんだ。俺は俺であり続ける」
深すぎる。胸に突き刺さる言葉。
これは現代人が忘れている
「周りに流されずに自分を大切にしてブレない強さを持て」
と言わんばかりですね。ホントこの一言を拝めただけで、買った甲斐があったと思ってます。
展開的には忍術バリバリアクションバリバリ。
吉田松陰に付き従う手練の面々も甚三郎に負けず劣らず黒船のクルーたちを次々と屠っていきます。
作中で描かれている陰湿かつ狂いっぷりは、今まで私がイメージしてきた温和な吉田松陰とは真逆にあり、ものすごいギャップを感じていますが、実際にはどうだったんでしょうねw
松蔭に付き従う若き日の剣豪、藤堂平助の鬼神っぷりも超ヤバイ。
後半では黒船は江戸に向けて動き出し、事態はいよいよ風雲急を告げています。
いきなりラストみたいな展開ですが、目が離せませんw 面白いですわw 一気読みしました(*´ω`*)